「一緒に働くメンバーの存在が今の自分のガソリン」サムライト代表・池戸聡が見据える次の10年


2023年9月で10周年を迎えるサムライト。平成から令和へと時が流れる中、サムライトは成長を宿命としながら、着実にその歩みを進めてきました。

目まぐるしく人々も社会も変化を経験する時代に、サムライトは、また代表池戸はこれからどうしていくのか。次の10年を見据えてどこへ向かおうとしているのか…?

前編後編に分けてサムライトの歴史をひもといた後に浮かんだ疑問を、さらに代表の池戸にぶつけてみました。

▼プロフィール
池戸聡(いけど・さとる)社長ときどき旅人。新卒で広告代理店に入社し、デジタルマーケティングの最前線で奮闘するも、世界一周したいという想いが抑えきれなくなり、退職。1年半の世界一周の旅より帰国した後、創業メンバーとしてサムライトに参画し、2015年より代表取締役CEO。

──次の10年に向けてのお考えをお聞かせいただけますか?

“広告を情報に変える”という創業当初に掲げていたビジョンを大事にしながら、朝日新聞グループの顔を持つサムライトが果たすべき役割も意識し、アップデートしたビジョン、“コンテンツを信じる、メディアを進める、人を彩る”がサムライトの未来を描いていく上での軸になります。

“メディアを進める”という言葉には、オウンドメディア(マーケティング)を進める、ソーシャルメディア(マーケティング)を進める、といった意味合いの他に、デジタルメディアを進める、マスメディアを進める、朝日新聞を進めるといった意志も込められております。社内では、(ポジティブな意味で)”朝日新聞をぶっ壊す、朝日新聞を創造する”なんて過激な言葉を使ったりもしますが。笑

“朝日新聞を進める”、これはサムライトのグループにおける役割でもあると考えています。

また、現実的な目線では、今のサムライトだけで作れるもの、できることには限界があることは認めなくてはいけません。グループの豊富な経営資源や規模を鑑みると、短期的には朝日新聞を変えていくことのほうが社会へのインパクトや提供価値も大きくなるという側面もあるなと。

なかなか目には見えづらいですが、”朝日新聞を進める”ことは日々の経営シーンでよく意識していますし、それはサムライトのビジョンの実現に近づくことにもなります。

──朝日新聞グループの一翼を担いつつ、さらなる成長をめざす次の10年になると。

サムライトとしては、力をもっと付け、時にグループの資源も有効活用しながら、メディアを進め、生活者、広告主など”人”を彩ることを通じて、ちょっとでも社会を良くしていくことに貢献したいです。
また、朝日新聞グループがめざしている姿を理解し、そこに共感もしている上で、グループの中での役割もしっかり果たしていきます。サムライト、朝日新聞グループ、それぞれの目線を持ちながら、経営するバランス感覚が最近ちょっとついてきたのかもしれません。

──次の10年を考えるうえで、創業当時からの変化として感じていることはありますか?

以前に比べると、生活者はメディアを消費するというより、1つ1つのコンテンツを消費する傾向が強くなっています。が故に、生活者目線では、メディアが発信しているコンテンツと企業が発信しているコンテンツの垣根がなくなってきていると感じます。面白い広告はポジティブに消費され、シェアもされるし、メディアが発信するつまらないコンテンツは無視され、時に炎上もする時代です。

「コンテンツマーケティングは、この10年で企業にとって当たり前のマーケティング施策となりました。コンテンツマーケティングのデパートとして、より価値のある情報や広告を生み出していくこと、企業にとって価値のあるマーケティング施策を実行していくこと、それは結果的にメディア空間を豊かにすることにつながる=社会を彩ることになる」という今の想いは、創業当時と変わらない部分もありつつ、”広告を情報に変える”とコンテンツマーケティングの普及に邁進していた当時とは、目線が変わってきた部分もあります。

──創業当時から今、そして次の10年に向けてサムライトを牽引していく重責を担うのは大変なことではないかと思います。池戸さんを動かしているものが何かあるのでしょうか?

スタートアップの経営者には、大手にジョインした後に一定の期間を経て会社を抜けるというケースも多いですが、自分が続けていられるのは、サムライトの経営に面白さを感じていて、この人たちと一緒に働きたいというメンバーへの想いも強いからだと思います。

同時に朝日新聞グループに対して、サムライトとしての役割を果たすという点で、まだ理想に辿り着いてないと思っているので、その責任感・面白さが僕の原動力になっています。その原動力は、サムライトが作りたい世界、世の中に提供していきたい価値とも一致しているので、結果的にサムライトで一緒に働くメンバーの存在が今の自分のガソリンになっています。

また、大手企業グループとスタートアップが融合する事例は、当時でいうとまだあまり日本ではなく、サムライトはその先例でした。この大手企業グループとスタートアップが融合するスタイルは日本では発展途上ですが、日本を元気にしていくため、世の中をよくするためには必要な融合だと思っています。

サムライトが成功しないと次が生まれにくくなってしまうかもしれない。なので、大局的な観点で言えば日本を元気にするためにも、サムライトが朝日新聞グループの中で価値を発揮することは重要だと考えていますし、その想いに動かされている一面もあります。ちょっと言い方を変えると、サムライトが朝日新聞グループに入ったこと、この買収と統合の成功は、今後、日本のスタートアップのエコシステムを形成していく上でも、とても大事だと思っています。

──経営者としてこれからも大事にしていきたいことはありますか?

サムライトはベンチャーとしてスピード感を持ちながら、大手企業グループの顔も持っているハイブリッドな会社なので、キャリアとしても自分自身の欲求としても面白味を感じています。

その気持ちは次の10年も変わらず大事にしていきたいです。

また、これからの日本の産業を考えると、次の10年で朝日新聞グループにジョインしたサムライトのような事例はもっと増えていくと考えています。

変化が激しく、不確かな時代になっていく中で、大企業だけでは完結できない点がどうしても出てくる一方、スタートアップは成長していくうえで資源不足という課題に直面することが多く、融合するメリットは双方にとって大きいと思います。

日本の歴史や産業の転換期に大手企業グループと融合したスタートアップ企業の先駆けとして、「サムライトの成功があったから当たり前になったよね!」って言われるようになりたいですね。そうした流れをつくることが、経営者の自分が社会的に果たすべき使命だと思っています。

──最後に未来の話になりますが、“10年後”つまり、2033年のサムライトメンバーに向けてのメッセージをお願いします!

この10年で、コミュニケーションやメディアのカタチは様変わりしましたね。サムライトは変化と挑戦が大好きで、”現状維持は衰退”という価値観を掲げ、10年の時を経て、大きく変化をしました。

結果、2023年のサムライトと2033年のサムライトは全然違ったカタチとなったし、日本のメディアとマーケティング業界をリードする存在となったこと、本当に嬉しく思います。

これまで、サムライトの変革を推進してくれてありがとう。引き続き、変化を恐れず、新しいチャレンジをし続けよう!

変化も楽しみ、力に変える。次の10年は、きっともっとおもしろい。

サムライトを牽引する代表・池戸はいつも未来からの視点で、現在までの道筋を考えているのだと感じた今回のインタビュー。メンバーでもあまり知らなかった代表の想いや世の中に対する視点、今後実現したいサムライトの未来が明確になりました。

朝日新聞グループの一翼を担いつつ、世の中にサムライトとしての価値を発揮していきたい。“コンテンツを信じる、メディアを進める、人を彩る”というビジョンを掲げ、その道のりで生まれる変化も楽しみ、力に変えながら、成長を続けたい。

そんな想いで次の10年へと向かうサムライトのクルーの一員として、ぜひ私たちと一緒に働いてみませんか?

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