「どうせ仕事するならみんなで楽しく働きたい!」創業当初から変わらないサムライトのDNAとは【サムライトの10年を振り返る・後編】


サムライトが創業された2013年の流行語大賞は「今でしょ!」「お・も・て・な・し」「じぇじぇじぇ」「倍返し」。

「え、知らない・・・」という方も、「あれってもう10年前!?」と驚く方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ずいぶん昔のようでいて、あっという間に過ぎ去った10年。世の中は大きく変化していく中、サムライトもまた大きな成長と変化を経験しました。

前編では、「コンテンツマーケティングのデパートとして、オンリーワンの存在にちょっとは近づいてきた」と10年の歩みを振り返ったサムライト代表取締役CEO、池戸 聡。後編では、サムライトのカルチャーや経営者としての考えなどをテーマに、10年で変わったもの、変わらないものは何か、語ってもらいました。

▼プロフィール
池戸聡(いけど・さとる)社長ときどき旅人。新卒で広告代理店に入社し、デジタルマーケティングの最前線で奮闘するも、世界一周したいという想いが抑えきれなくなり、退職。1年半の世界一周の旅より帰国した後、創業メンバーとしてサムライトに参画し、2015年より代表取締役CEO。

──創業当初と比べてこの10年でサムライトが変わったことはありますか?

事業・会社のステージが変わることに伴い、カルチャーや社内で求められる自分自身の役割も変わってきたと感じています。といってもどこかで一気に変わったわけではなく、第一創業期から第三創業期の間で徐々に変わってきた印象です。

>>サムライトの3つのステージについて

たとえば、会社にとっての0~1のステージ、1~10のステージ、10~100のステージ、それぞれのステージにおける会社の状況に合う人・合わない人が一定数出てきます。

サムライトの第一創業期から第二創業期でいうと、ルールや規則が徐々に増え、今までの自分のやり方と合わなくなったり、窮屈に感じたりする人が少なからず出ることになりました。結果的に第一創業期を支えてくれたメンバーの多くは辞めてしまい、自分としては寂しい想いもありました。

ただ、経営者としては、サムライトが次の成長を実現するために必要な痛みであったとも感じています。

──その時に経営者として何か気づきはありましたか?

経営者として、その変遷を経験できたことは貴重であり、学びも多く、結果、成長できたと思います。仲間の退職は辛いことも多かったですが、第一創業期に一緒に頑張っていたメンバーが今では自分で起業して経営者をやっていたり、大手でチームを統括していたり、スタートアップを支えていたり、と各所で活躍していて、すごく誇らしくも思っています。

そういった過程の中で、「新しい働き方を育む」「履歴書を豊かにする」といったサムライトが今掲げている理念を言語化していくことにもなりました。経営者としての気づきや、メンバーに対して自分が果たすべき責務を実感した経験が、自分自身の意識を変化させるものとなりました。

──では、逆に変わっていないことはありますか?

オウンドメディアが僕らの原点であり、コンテンツマーケティングを体現する施策の象徴として会社を支える幹であるということ、サムライトに流れるDNAとしての大事なサービスであるという位置づけは変わらないところですね。

また表現は変わってきましたが、サムライトがめざす世界や大事にしている価値観は変わっていません。一方で、ビジョンを実現するための手段や到達方法は時代と共に変わってきていると感じています。

──では、人の面で変わっていないことはありますか?

人の面でもクレドやバリューで提示していること、理念の裏側にある信念や価値観みたいな部分は変わっていません。クレドはサムライトのメンバーを語る上での象徴的なキーワード・行動体系と捉えています。

▲サムライトのミッション・バリュー・クレド

──少し話が変わりますが、この10年を振り返る上で避けて通れないのが、社会を大きく変化させた「新型コロナウイルス(COVID-19)」によるさまざまな問題ではないかと思います。サムライトに対する影響について、どう捉えていますか?

コロナ禍以前は社員旅行や運動会など、バリューである「ひとりで楽するより、みんなで楽しく」をリアルで体現する機会がたくさんありましたが、新型コロナウイルスの感染拡大以降は、さまざまな感染対策や制限が必要となり、実現できないことも出てきました。

ただ、僕個人としては「どうせ仕事するならみんなで楽しく働きたい!」と、創業当時から変わらず心の底から思っています。楽しく働くためには、”人”とのつながりは欠かせず、相手に興味を持ち、相手を知る、好きになることが必要となりますし、そのためにはリアルなコミュニケーションでしか実現できない部分もどうしてもあるのではないかと考えています。

3年ぶりに実現できた運動会はすごく楽しく、みんなと同じ時間を共有でき、あらためてリアルなコミュニケーションの価値を感じる良い機会となりました。withコロナの時代でも、どんな形でもいいので、みんなでワイワイしながら仕事をしたいと思っています。

>>運動会のレポートはこちら

──では、どんな人が今のサムライトに合っていると思いますか?

サムライトの理念やカルチャーに共感してくれる人と働きたい、というのは、ここ最近あらためて強く感じているところです。

会社としてサムライトの理念やカルチャーを啓蒙することはもちろんですが、人によっては限界があります。ここで何度も失敗してきているので・・・(苦笑)。

──どんな失敗があったんですか?

創業当初には“多様性”という言葉だけが一人歩きしていて、単に「いろんな人がいる集団」となって、統制が思うように取れていない時期もあったんです。

それぞれの意思、我々は「Will」と呼んでいますが、個性を尊重するあまり、みんなバラバラの方向を見てしまっていてまとまりがなく、まるで組織とはいえない、ただ人が集まっているだけの集団のような状態でした。

──そうした失敗を経て、経営者としての考え方は変わりましたか?

「共通で求めること」と「多様でいいよ」という線引きを意識するようになりました。まだ模索中ではありますが、このバランス感覚が今の時代の経営者に求められているなと。

たとえばサムライトでいうと「コンテンツを信じる、メディアを進める、人を彩る」というビジョンに関しては普遍的なものであり、ここをみんなで目指そう、というのは共通の価値観になります。また、クレド・バリュー・理念で掲げている価値観などは、多様な捉え方はあるとしても、みんなに求めることです。

一方、それぞれの考え方・バックグラウンド・ライフステージも違う中で、どこまでの多様性を受け入れるかでいうと「自分の働き方・働く場所・働く頻度は自分で決める」というところは多様に選択できていい。そのための制度である“選択式人事”は、多様性を受け入れる象徴的な制度となっています。

その中で、リアルでしかできないところ、オンラインのいいところを活かしながら働いていく。ここはサムライトの価値観、会社の方針として明確にしているところです。

アップデートし続けるサムライトに根付く、変わらないDNA

「自分の働き方・働く場所・働く頻度は自分で決める」という考え方と、常にアップデートしてきたサムライトの姿が重ね合わせられた今回のインタビュー。サムライトのカルチャーに共感している人が集まっているから、全員で同じ方向を向き、個々の力を存分に発揮できるのだ、とあらためて感じました。

ビジョンを実現するための手段や到達方法は変わったとしても、創業当初に描いていたサムライトがめざす世界や大事にしている価値観は、変わらないDNAとして今も根付いています。

変わらないDNAを大事にしながら、変わりゆく時代を乗り越えアップデートを重ねていくサムライトで、あなたも働いてみませんか?

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