「池戸社長…!!採用担当がしたいです……」
それはスラムダンクの三井寿のように、あふれ出た本音だったのでしょう(※詳しくは『SLAM DUNK』8巻©️集英社をご参照ください)。
サムライトの採用担当・根本恵弥は、さかのぼること3年半前、代表取締役・池戸聡への“直談判”により、人事未経験から採用担当として入社を果たしました。以降、サムライトにお越しいただく全ての求職者と面談を行っています。
今、この記事を読んでいる方の中にも「サムライトで働いてみたい」「どんな人が働いているの?」と思っている方がいるかもしれません。採用担当は、求職者とお会いする“一人目の社員”です。そんな根本から見た会社のこと、そして社内でも特に異色な自身の経歴についてご紹介します。
サムライトの「総務」に内定、しかし…。正直な思いを社長にぶつけ、“選考やり直し”に
──入社の経緯を教えてください。
前職ではクラウドサービスを扱う会社で情報システム部にいました。社内の業務システムの運用やメンテナンス、時には社員の困りごとを解決する部門です。でも、ずっと人事や採用担当の仕事を希望していたこともあって、転職先を探していました。
──そんな中、サムライトの「採用担当」の募集を見つけてエントリーした、と。
いや、私がエントリーしたのは「総務」でした。当時のサムライトは採用や人事の募集はありませんでした。転職するにあたり、採用や人事系の募集を探していたんですが「3年以上の人事の経験」といった条件付きが多くて。だから少し広く捉えて「総務」も含めて転職先を探していました。サムライトもその流れで受けた会社の一つで、代表の池戸さんと最終面談も行い「総務」として内定をいただきました。
根本恵弥(ねもと・えみ)
埼玉県出身。2017年7月、採用担当として入社。新卒・中途の採用人事に携わる。また、研修の企画・実施も行い、内定者や入社後のメンバーのオンボーディングにも尽力。小顔。
──でも「採用担当者」としてジョインしたんですよね?
同時期に内定をいただいた会社が複数あって、迷っていました。そんな時にサムライトから「採用担当者」の募集が出たんです。で、超ワガママな話なんですが「この採用担当の仕事、やらせてもらえないかな?」と思って、池戸さんにメールしたんです。
──急展開…!
しかも、入社するか否かの返事を待ってもらっている状態。「迷惑だよな…」とは思いつつ、正直に思いを伝えたんです。すると、池戸さんから「採用担当としての選考なら、見るポイントが変わってくる」と返事をもらって。選考も一からやり直すことになりました。要するに「内定取り消し」ですね(笑)。
▲選考やり直しが決定した瞬間。池戸から届いた実際のメール
──改めて「採用担当者」として、受け直したんですね。
私にとってはチャンスでした。未経験だからこそ、熱意だけはしっかり伝えようと「こういう考えで御社の採用業務に取り組みたい」みたいな資料を作って臨んだのを覚えています。今では、とても見れた内容の資料じゃないですが(笑)。
口で「頑張ります」なんていくらでも言える。なんでもいいから形で示そうって、必死でしたね。何とか熱意を汲み取ってもらい、採用担当者としての内定をもらえました。
20代はずっと接客業。「人」に向き合う仕事を通じて、より強くなった働く軸
──そもそも、人事や採用といった仕事への思いはいつから持っていたんですか?
前職で情報システム部に在籍してたと話しましたが、その会社に入る前からです。ずっと接客の仕事をしていたんです。「目の前の人を幸せにする仕事」というのは昔から考えていて、最初のキャリアは、“六本木の高いビル”の中にある会員制のレストランを選択しました。
▲六本木の高いビル。会員制のため「詳細は秘密」とのこと。
富裕層、著名人の方などがリピートしてご来店いただくようなお店です。会食ごとの雰囲気に合わせた接客を心がけたり、料理に合うお酒をご提案したりしていました。
──現在とは全く違う仕事ですし、別世界ですね。
でも、今の仕事に通じる部分は結構あるんですよ。その後、銀座の高級料亭でも働いたんですが、質の高い接客が求められる中で、従業員一人ひとりの「個」のパフォーマンスがもたらす効果や、また逆に「チームワーク」の重要性も学びました。
接客って「いかに相手をハッピーにできるか」なんです。接客一つでお客様の満足度は大きく変わり、再び足を運んでもらえるかにも関わる。どんな仕事でも、相手がいる以上「ホスピタリティ」は重要だと思っていますし、それは今も変わらず心がけていることです。
▲当時の写真
結局、20代は接客の仕事を続けました。30代の自分のキャリアを考えた時に「違う景色を見てみたい」「新たなスキルを身に付けたい」と思い、転職するんですが「人と向き合う仕事がしたい」という“働く軸”みたいなものは、ずっと変わっていません。
採用の仕事を志したのもそういった経緯です。企業の経営資源を表す「人・モノ・金・情報」という言葉がありますけど、私は「人」の可能性を信じています。
会社の代弁者になれているか。採用担当として意識すること
──実際に、未経験で飛び込んだ採用担当の仕事はどうでしたか?
覚悟していましたが、初めの半年ぐらいは本当に大変でした。採用の進め方とか、決まったやり方があるわけでもなければ、教えてくれる人もいない。自分で考えて決めなきゃいけないですからね。
特に入社直後は、自社の仕事の理解に時間をかけましたね。当時、多く募集していた「ディレクター」も「編集者」も具体的にどんな業務内容かを私が理解していないと、候補者の方との面談で詳細をお伝えできないですし、適性も判断できないですからね。
──まずは自社のあらゆる仕事を知るところからなんですね。
そのために、まずは各部門の会議に参加させてもらいました。「端っこから会議見させて!」ってお願いしていって。それに対して嫌な顔をするようなメンバーはいないですし、オープンな雰囲気、文化で良かったです(笑)。入社後しばらくは他部門の会議に参加して、どんな仕事をしているのか勉強していました。
──なかなか地道な作業ですね。
何回か続けていくと「この職種にはこういうスキルが必要だな」とか「こんな人柄が向いているな」とか、だんだん分かってくる。あと、他部門の会議に出て感じたのは「分からない中、模索しているのは私だけじゃない」ということですね。
サムライトはベンチャー企業なので、様々な背景をもったメンバーがいて、時に新しいサービスを作ったり、昨日までと違う仕事の進め方を考えたりしています。「みんな、自分の頭で考えてやっているんだな」と感じる場面がたくさんありました。
──その後、3年以上が経ちました。現在、心がけていることはありますか?
当たり前ですが、採用ではミスマッチをなくしたいですよね。新たに入社する方も、その方を受け入れるチームも、そして会社もハッピーになることが一番です。もっと理想を言えば、たくさんの企業の募集からサムライトに興味を持ってくれた候補者の方々も、です。
最近では、採用担当として「会社の代弁者になれているか」を意識しています。面談中に「池戸さんだったら(社長として)ここでどんな話をするかな」と考えますし、候補者の方が一緒に働くことになるメンバーの顔は常に浮かんでいます。
会社として今どのような人材を求めているか、各部門にはどのような役割が必要かを理解して、候補者の方にお会いしなきゃいけないと思っています。新入社員が一緒に働くのはメンバーのみんなですし、採用の仕事は他部門の協力なしに始まらない。他部門の会議に出ることはなくなりましたが(笑)、社内のコミュニケーションはとても重要なんです。
サムライトのバリューに「ENJOY DRIVEN」というものがあるんですが、そこに書かれている「みんなで楽しく」という部分が、私はお気に入りです。
※関連リンク:サムライトの、ミッション・バリュー・クレド
──先ほど、会社を構成する「人・モノ・金・情報」の話もありましたが、「人」に関わる仕事として、責任がありますよね。
責任と同時に、やりがいがありますよ。私自身は営業でもなければ、コンテンツを考えたり生み出したりすることもできません。でも、サムライトで活躍する人材を採用し、気持ちよく働き出せるようサポートすることで、結果的に顧客への価値に還元できていたり、会社が前に進んだりと、間接的に大きく貢献できる仕事だと実感しています。
サムライトで「どうなりたいか」を存分に語って欲しい
──最後に、「サムライトで働いてみたい」という方にメッセージを!
そうですね、まずは正直なスタンスで自分をさらけ出してほしいですね。私たちも会社の魅力だけでなく、課題に感じている部分まで正直にお話ししたいと思っています。その上でスキルやカルチャーマッチを照らし合わせた方が、お互いにとってハッピーだと信じています。
私自身がそうだったように、未経験の職種へのチャレンジでも「熱意」を受け止める文化はあります。過去の実績を並べるより、どのように考えてこれまで行動してきたか、それを踏まえてこの先どうなりたいかをたっぷり話してくれたら嬉しいですね。
よく「あなたのwill(やりたいこと)は何ですか」と質問していますが、個人のwillが、サムライトの描く未来と重なるのであれば、ぜひ一緒に働きたいです!
みなさんからのご連絡、お待ちしています!