社会人としてのキャリアの土台は、20代の活動によって大きく左右されるといわれます。
理想のキャリア像を実現していくためには、若手のうちに主体性を高め、最後まで仕事をやり抜く経験を重ね、自分のキャリアを自らの手でデザインできる力を身につけることが大切です。
2.5次元舞台・ミュージカルに関する情報を発信するエンタメ系Webサイト『2.5ジゲン!!』の編集長としてサムライトで活躍する戸口実花は、まさにそうして自分のキャリアをデザインしてきました。
今回は、新卒1年目から「新卒を理由に甘えたくなかった」と語る彼女のこれまでと現在、そしてこれからの目標に迫ります。
取材に生半可な気持ちでは挑まない。新卒1年目で身につけた「現場力」
――戸口さんは新卒でサムライトに入社して、初めはどんな業務に携わっていましたか?
サムライトではオウンドメディアという、企業が自社ホームページとは別に発信するためのWebメディアを活用したマーケティングを支援しています。
わたしが最初に配属されたのは、クライアントのオウンドメディアのコンテンツを制作するチームです。
入社してしばらくは先輩に同行していましたが、入社4ヶ月目からはひとりで取材に行くようになりました。
――たった入社4ヶ月でひとり立ちしたのですね!どのようなメディアに携わっていたのですか?
女性向けのメディアからエンジニア向けのメディアまで幅広く担当しました。サムライトの編集者の業務はジャンルにとらわれないことが特徴です。
ですから、幅広く知識をインプットしなければいけません。おかげで、知識量はかなり増えました。
――膨大なインプットとひとりでの慣れない取材は大変だったと思いますが、取材時に意識していたことはありますか?
事前準備やリサーチを絶対に怠らないことです。
取材では、ジャンルを問わず「その道のプロ」に話を聞きに行きますが、もし自分に知識がなければ専門的な話を理解することも深掘りすることもできません。
いくら新人で、慣れない取材であったとしても、それは相手や読者にとって関係のないこと。プロである相手と同じように「取材のプロ」である意識を持って、現場に行くべきだと先輩方から教わりました。
だからこそ毎回の取材に生半可な気持ちでは挑まず、しっかりと事前準備を行い知識をつけていくことを意識していました。

――「プロ意識」をもって担当していたのですね。
もともと緊張しいということもあり取材の前はいつも不安で吐きそうになっていたので、そんな自分を落ち着かせるために、いろんな状況を想定して事前準備を行っていた、という理由も大きいのですが……。
いくら事前準備を重ねても、取材記事がうまく書けず、先輩から原稿が赤入れだらけになって戻ってきて、悔しさのあまり会社の端っこで泣いたこともありました。
――早期にひとり立ちをして、どのような力が身につきましたか?
一番は「現場力」であると考えています。
取材の際にはインタビュイーの方ならではのエピソードやノウハウをいかに引き出せるか、それをとくに意識していました。
どこにでも載っているような情報ではなく、取材したからこそ聞き出せた情報を記事にしなければ、読者にとって意義のあるコンテンツにはならないからです。
そのための事前準備を重ねること、話を聞くなかで会話を楽しんでもらえる空気を作ることが「現場力」だと考えています。
だからこそ場数を踏んでいく中で、
「誰にも話したことないけど、戸口さんだから話しますね。」
と言っていただけた時は、とても嬉しかったです。
「現場力」は早くからひとり立ちさせてもらって得られたことなので、感謝しています。
自分の知らない世界にあえて飛び込みたい。2年目で『2.5ジゲン!!』の編集長に抜擢

――その後、入社2年目に『2.5ジゲン!!』の編集長になったわけですが、どういったメディアなのか教えてください。
漫画やアニメ、スマホゲームなどを原作・原案とした舞台・ミュージカルに関する情報を発信しているメディアです。代表的な作品でいえばミュージカル「テニスの王子様」、最近では舞台「幽☆遊☆白書」が話題になりました。
2018年12月にサムライトの自社メディアとして運営を開始しました。
――戸口さんは漫画やアニメ、舞台が好きだったのですか?
これを言うととても驚かれると思いますが、実はわたし、もともと漫画やアニメ、舞台やミュージカルにもあまり興味がなかったんです。
――それは意外です。それではなぜ『2.5ジゲン!!』の編集長を務めることになったのでしょうか?
1年半ほど、クライアントのオウンドメディアに携わるなかで、自分で1からメディアをグロースさせる経験と、自分の知らない世界にあえて飛び込みたいという気持ちが湧いていました。
そんなとき、サムライトの新規事業として『2.5ジゲン!!』を立ち上げることになり、抜擢されました。
舞台に携わる方の「想い」、「情熱」を世の中に伝えたい。3年目の今、思い描くこれからのキャリア

――1年目から築き上げてきた信頼残高の賜物ですね。編集長として働くなかで、編集者時代との違いは何だと感じますか?
大きく変わったのは「主体性」だと考えています。
編集者時代は、クライアントの依頼を受けてその期待を超えるような編集力が求められていました。
でも、いまは仕事を創り出すことから始めなければいけません。企画・取材を行うだけでなく、外部スタッフとのやり取りや、会社の状況を踏まえた予算の管理。それに加え、マーケットの調査もしなければいけません。
難易度は高いですが、ライターさんや後輩に毎日支えられて、とても充実した日々を送っています。
――そうなんですね。もともとはアニメや漫画に興味がなかった戸口さんが、2.5次元に関わってみて心境に変化はありましたか?
一番の変化は舞台に対する見方です。
俳優さん、脚本家さん、演出家さん、制作会社などが一生懸命積み重ねた努力の結晶としてひとつの作品が成り立っている。その過程にとても感動しました。
――何かひとつの物事に対して、力を合わせて作り上げることはとても素敵ですよね!それでは最後に今後の目標について教えてください。
2.5次元に関わっていく中で、舞台に携わる方の「想い」、「情熱」を世の中に伝えたい!と強く思うようになりました。
それが、『2.5ジゲン!!』におけるわたしの使命であり、いま成し遂げたい目標です。
キャリアの行列に並ばず自ら切り開ける環境で、自分のキャリアをデザインする
入社4ヶ月でひとり立ちをし、顧客へひたむきに向かい合い続けた戸口さん。当初は仕事がうまくいかずに涙することもあったのだといいます。
しかし、そこでめげずに何度も何度も食らいつき、「現場力」を身につけていくことで、新規事業の編集長に指名されるまでに成長を遂げました。
きっと彼女は今後も、さまざまなステークホルダーの熱い想いを胸に『2.5ジゲン!!』を成長させ、自らの理想に向かって自分のキャリアをデザインしていくことでしょう。
サムライトでは、戸口さんのように1年目から高いプロ意識を持って仕事に取り組み、キャリアを自ら切り開いていける方を募集中です。
皆さまのご応募をお待ちしています!