コンテンツマーケティング会社へ“転職”──未経験者が40代で飛び込んだサムライトの世界


新しい仕事、職場にチャレンジする。

と、言葉で書いてみるのは簡単です。
でも、実際、全く違う環境の扉をたたくのは想像以上に負荷はあります。

どれくらい環境が違ったのでしょうか?

この記事を書いている私、河野正樹は45歳。飛び込んだ先のサムライトは社員の平均年齢は32歳。私は一般社員の中では最年長でした。

朝日新聞社のグループ企業であるサムライトには、朝日新聞社の社員をインターンとして受け入れる人材交流プロジェクトがあります。私は朝日新聞社で20年余、記者を続け、2021年12月からサムライトで働き始めました。

伝統的なメディア企業と、コンテンツ、SNSのマーケティング領域で成長を続けるベンチャー。社員の年齢層だけでなく、社内の雰囲気、仕事の仕方も全く違います。そこで働くためには、これまでと大きく意識を変える必要がありました。

新しい仕事に挑戦したい、Webマーケティングの世界で働きたいというみなさまへ。

私の場合は、“転職”とまでは言えませんが、サムライトで経験したことを、伝統的な企業との違いを交えて紹介することで、サムライトに興味を持っていただけるきっかけになれば、と考えています。

“転職”を志望したわけ

大学を卒業してから、記者一筋でした。スポーツ記者として、オリンピックやサッカー・ワールドカップを取材する機会に恵まれました。その後、スポーツ記事を監修したり、Web上に配信したりする仕事をしていたとき、サムライトで研修する話がありました。

朝日新聞社は100年以上続く会社で、社員の年齢層も高いのに対し、サムライトは2013年創業のベンチャーで、社長の池戸聡さんも30代。ちょうど自分自身が、記事をネット上に配信する計画を立てたり、SNSで拡散する戦略を立てたりしていたこともあり、全く新しい環境で、もっと新しいネットの世界の知識を吸収したいと、ここでの研修を希望しました。

▼プロフィール
河野正樹(こうの・まさき)
1976年、東京都生まれ。
大学卒業後、青森、山口での勤務を経て、スポーツ記者に。ロンドン特派員を経験し、オリンピックや、サッカー、ラグビーのワールドカップを取材した。朝日新聞社の制度で、2021年12月から4カ月間、サムライトで研修。2022年4月からは、地方取材網をまとめるネットワーク報道本部で勤務。

“転職”者の私の意識改革

未知のテーマでも“好きになる”

入社してコンシューマービジネス部門に配属され、2.5ジゲン!!(https://25jigen.jp/)というWebサイトの運営に参加しました。研修といっても、記事を書き、編集し、配信し、SNSも使いますし、サイトを分析し、どうすれば、稼げるかを考えます。一般社員と仕事内容は大きくは変わりません。

これまで経験してきたスポーツとは全く違う「舞台」がテーマ。「イケメン」の「推し」の世界は、これまでほとんど触れたことがない分野でした。最初は、本当に関心を持ってこの仕事ができるだろうか、と考えました。

そこで、まず考えたのは、その分野を好きになること。そして、ファンの気持ちになるべく近づくこと。未知の領域でしたが、この分野できっちりユーザーの心をつかめば、今後のコンテンツ作りで、どんな分野にも応用が利くと考えて、仕事を始めました。

作品を見たり、ネットで調べたり、本を読んだり。ありきたりですが、人気俳優のランキングを特集しているサイトを見て、そこに出ている俳優のWikipediaを片っ端から読んでいくなんてこともしていました。とにかく、業界の常識を頭にいれることから始めました。

これまでの成功体験を封印する勇気

最初に大変だったことは、自分の経験を封印することでした。私にも20年の記者仕事の経験があり、私なりの成功体験があります。当然、サムライトでの仕事と重なるところもあります。こうすればいいのに、と思うところがあり、どうしても自分の経験で動きたくなってしまう時がありました。実際にそうしてしまったこともありました。

ただ、私のやり方がある一方、サムライトにはサムライトの流儀があります。そのやり方をいったん身につけることが、仕事になじむ近道だと思います。「郷に入っては郷に従え」と昔から言われていますが、慣れてから徐々に個性を出すぐらいでちょうどいいかもしれません。その方が、個性をサムライトにあわせた形で発揮できると思います。

サムライトの流儀~転職者、未経験者の成長を支える文化~

社員を育てる「共有」

最初に印象に残ったのは、「共有」でした。情報を共有する意識がそこかしこに見えます。書類はクラウドで共有し、進捗状況や成果も会議で報告しあう。1対1の話し合いも多く、よくコミュニケーションを取るのが特徴です。

個人プレーが多い記者とは違う文化でした。全てとは言いませんが、どんな状況で物事が進んでいっているのかが、かなり早い段階で知ることができます。それは、ニューカマーが適応するのを早める効果もあります。

それとともに印象に残ったのは、若くてもどんどん仕事を任せることかもしれません。サムライトが運営するInstagramメディアの運用を新卒の社員に任せ、大学生のインターンと組んで行っています。そんなことができるのは、コミュニケーションが取れ、信頼を置いているからこそとも言えます。

共有をする会議が多いので、そこにいるだけでなんとなく仕事をしている感覚にはなります。でも、それでは仕事をしたことにはなりません。そこで、私が意識したのは、疑問を残さないことでした。自分が使ってきた用語と多少違う時があります。聞いているだけでなく、自分が消化できているかどうかを質問して確認するようにしていました。そこがとっかかりになります。

そうやって、自分から関わり、自分の仕事を見つけていく。自分から生み出していかないと置いていかれる可能性が高いとも感じたからでした。先輩社員たちはそれぞれが自分の仕事を抱えているため、走りながら一緒に考えて行くのが、サムライトのスタイルです。失敗して転びながら、成長していくので、能動的に取り組む必要があると思います。

孤独を感じさせないリモート

さも馴染んでいるように書いていますが、入社してから3カ月が過ぎ、実は、出社した回数は両手で数えられるほどしかありません。

特に、1月はオミクロン株の影響で、一度も出社しませんでした。それでも、前に書いた通り、会議で状況は共有され、困った時はGoogle Meetを使って、随時、1対1で相談します。直接、会ってないことをすっかり忘れるほどで、中には気兼ねなく話していますが、一度も対面で会ったことがない方もいます。

心残りがあるとすれば、奄美支社でのワーケーションでしょう。せっかく支社もあるし、制度もある。奄美の文化に興味があるので、そこで働きたいともくろんでいましたが、新型コロナウイルスの状況を考えて、断念しました。

こんなリゾートワークもしてみたかった・・・

▽奄美大島支社でのリゾートワークの紹介はこちら
https://note.com/resortwork

▽サムライト流「サステイナブルワーク」のすすめについて語った回はこちらhttps://journal.somewrite.com/sustainableworker/

多様な学びの場

新しい世界に飛び込み、1人で勉強するのは、何から手をつけていいのか分からないというのが正直なところです。手探りであるからこそ、社風として、サムライトは学びやすいと感じました。

サムライトでは、個人間のやり取りをメールではなく、Chatworkというチャットツールを使って行います。個人同士の連絡の他に、全社の連絡事項、各部門、部門横断の案件、仕事別などにチャットルームが分かれているなかで、「情報共有の部屋」というチャットルームがありました。

それぞれの社員が、気になった記事や、便利なツールの紹介、オンラインセミナーの案内などをアップしていきます。こんな記事が勉強になるよとか、他社の事例で自社よりも進んでいるところの紹介など、オープンに共有されています。慣れない世界でも、最新のトレンドに簡単に触れられるのは本当に勉強になります。

全社、部門内で勉強会を定期的に実施していることも、常に新しいものをアップデートしようという試みだと思います。個人的にSEOを意識した記事とニュース記事はどのように違うのかと疑問に感じ、時間を作ってもらい、個人レッスンをしてもらっています。

実は、ノウハウの共有というのはどこの会社でも難しいことなのではないでしょうか?新聞社でもとても難しいことだと感じていました。サムライトでは、サムカレッジという形で文章に残し、あとからでも学べるようになっています。たとえ、これまで経験していないことや知らないことであっても、こうしたところから学ぶことができると思います。

▽ほかの社員が勉強会や1対1のミーティングについて語った回はこちらhttps://journal.somewrite.com/whydidyou/

自分のキャリア形成

2カ月がたち、今度は、記事の執筆、編集、配信、拡散といった仕事は、根幹のところで新聞社の仕事と変わらないと考えるようになりました。自分のキャリアを考え、セールス部門も兼務にしてもらいました。長い目で見て考えたときに、せっかくサムライトという会社に来ているので、様々な経験をした方がいいと考えたからでした。さっそく、商談に参加し、セールスの最前線の雰囲気を見ることができました。

もちろん、その時の社内の状況にもよると思います。ただ、タイミングが合えば、わずか1,2週間で、私の希望をかなえてくれました。その対応の早さには、ベンチャーならでは判断の早さだと思いました。

私に限った話ではなく、社内では、「こんな仕事で、人材を募集している」という公募制度があります。社員の意思を尊重し、くみ取る環境があります。きっと、自分の興味がある仕事、自分の向いている仕事が見つかると思います。

体験談を通じて伝えたいこと、活躍は自分次第

新しい会社、職場に入るとき、どんな場合でも覚悟が必要でしょう。それは、サムライトでも例外ではありません。私のような伝統的な企業から入ると、なおさら、それを感じます。面食らいながら、そこに馴染んでいく努力は欠かせません。ただ、その努力さえ続けていけば、私のような門外漢で、かつ年齢が上であっても、活躍の場は見つけられるのではないかと思います。

社員は毎日、Chatworkに、その日の仕事の開始と終了のタイミングで、その日の業務内容と就業時間を書き込みます。これを覗くと、ほかの社員がどんな仕事をしているのかが分かります。そして、サムライトで、いかに多様な働き方をしているかがよく分かります。

短い勤務時間で、家庭と仕事を両立させている人や、遠隔地で働いている人もいます。私のようにいろいろな方面に興味が向くタイプもいれば、一つの道を究めようとしている人もいます。働き方は、社員次第ですし、これから一緒に働いてくださる方次第です。そうした働き方に応じた制度が整っています。

▽子育てをしながら働く社員のインタビューはこちら
https://journal.somewrite.com/working-mothers/

みなさんが飛び込みやすい環境、そしてみなさんを受け入れる土壌が、きっとここにはあります。それは、私自身が経験してきたことですし、はっきりと言えることです。

新しいスキルを身につけたい、新しいことにチャレンジしたい意志と覚悟があれば、サムライトで楽しく成長することができます。サムライトは、そんな意欲のある方をお待ちしております。選択肢の一つとして考えていただけると幸いです。

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