「ハイブリッドな人間になりたい」東京で生まれ育った菅野審也が、奄美大島に降り立った理由


サムライト奄美大島支社の設立から約半年。

「移住社員第1号」として奄美大島に降り立ったのは、東京生まれ・東京育ちの動画プロデューサーでした。

彼の名は、菅野審也。

大都会、東京で生まれ育ちながら、なぜ奄美大島に?奄美大島での仕事や暮らしの感想は?これから何をしていくの?…などなど、気になる疑問をぶつけてみました。

▼プロフィール
菅野審也(かんの・しんや)

前職では動画マーケティング企業のプロデューサーとして400件以上の動画制作に携わる。旅行で訪れて以来、奄美大島の美しい海とおいしい食べ物に惚れ込み、念願叶って2020年7月に奄美大島に移住。現在はサムライト奄美大島支社で動画コンテンツのディレクションや商品開発を担当。

 

「都会とは全然違う世界」にハマった男、奄美大島に移住する

ーー今日はよろしくお願いします。最初に現在の業務内容についてお話いただけますか?

商品開発を担当しており、最近プレスリリースを出した「企業のYouTubeチャンネル運用サービス」などを手がけています。

くわえて、動画コンテンツの担当として営業のサポートや動画制作にも携わっています。たとえば、Instagramの運用支援を行っているお客様からご相談を受けてブランディング動画を制作することになったのですが、その際にはプロデュースを行い、実際に撮影に立ち会ったりもしました。

僕自身は撮影や編集の専門的なスキルを持ち合わせているわけではないので、お客様の課題や目的の大枠をもとにどういう動画を作ればいいのかを設定し、スケジュールを組んだり見積を作ったり、外部のクリエイターをアサインしたり、というのが主なタスクになりますね。

関連リンク:インフルエンサーと放送作家が企業のYouTubeチャンネルをバックアップする新サービスを開始
https://somewrite.com/news/pr/sameyoutube_200820/

ーー前職でも動画に携わっていたんですよね?

動画ベンチャーの企業で働いていました。動画広告やサービス紹介動画といった企業向けの動画サービスを提供する部署で、営業もするし制作もコントロールするし、とにかく全部自分でやるというスタイルで、動画プロデューサーを務めていました。

振り返ってみると、5年ほどの間に400件以上の動画制作に携わったことになりますね。動画元年と言われた翌年くらいから動画にビジネスとして携わっていたので、企業側の予算が増えていく様子も目の当たりにしましたし、動画の活用方法や制作に対するニーズの変化など、時代の流れをすごく感じられる仕事でした。

ーー転職してサムライトに入社したのは奄美大島への移住が背景にあったということなんですが、そもそも移住しようと思ったのはなぜですか?

加計呂麻島(奄美大島の隣に位置する離島)に友達の誘いで訪れたら、すごい綺麗でハマったんです。僕は東京生まれ東京育ちなので、都会とは全然違う世界、人に出会わない静かさ、出会った島の人たちのおもしろさ、そういうものすべてが新鮮だったんですよね。

出会った人たちはみんな年上なんですけど、もともとは東京や横浜で暮らしていた移住者で、都会の暮らし方を知りながらもあえて島を選んだ、みたいなところがかっこいいし素直におもしろいなって。そういう人たちと話すうちに自分も奄美に移住したいと思うようになりました。

ーー移住したいと思ってもなかなかできない人も多いですよね。移住すると決めたキッカケはあるんですか?

最終的に移住することは直感で決めましたね。海に潜りにいったことしかないって感じで、奄美大島のことも加計呂麻島への行き方と空港のことくらいしかよくわかってないみたいな状態だったので。今自分が住んでる場所も、移住する前はいつも加計呂麻島に向かう際に通過していた地域なので、正直全然知らないまま移住してきています。

移住を真剣に検討し始めると、仕事がないと移住できないという当たり前のところに行きついて、ちょうどその頃にInstagramでフォローしていた人が「島でジョブセンバ」という島の企業が集まって東京からの移住者を募集するマッチングイベントを紹介していたので、参加することにしました。

実は間接的に仕事で関わったことがあったので、サムライトの名前は以前から知っていたのですが、イベントの参加企業を見た時に「あ、知ってる会社が出ている」と(笑)。実際にイベントブースで奄美大島に移住していた加藤さん(現奄美大島支社長)と話して、そこから本格的に移住を進めることにしました。

ーー移住して働く場として他の会社ではなくサムライトを選んだ理由は何ですか?

前職時代の最後に商品開発みたいな、軽く0から1にするようなことをやらせてもらいました。それと並行してリーダーとしてチームビルディングも行うことになって、そのときに0から1にする仕事のおもしろさに気づきました。

イベントでサムライトと出会ったのが、ちょうど奄美大島支社が立ち上がるくらいのタイミングだったので、サムライトで働けば奄美大島支社を立ち上げるという、大きな0から1を体験できるなと思ったんですよね。

自分の中で、0から1で何かを立ち上げる先駆者になりたい、新しい働き方をいち早く実験してみたい、それができそうなチャンスがある、みたいなことを考えていくうちに、「移住社員第1号」になりたいなと思ったんですよ。それってこの先絶対変わらない事実になるじゃないですか。

ーー確かに、「第1号」はなった者勝ちですね(笑)。

そうなんです。あとはサムライトなら奄美大島支社でスタートアップの立ち上げみたいなチャレンジもできるし、同時に東京に本社があるので安心してトライできる基盤もしっかりしている。その絶妙なバランスというか、他ではなかなか味わえなさそうなおもしろさに惹かれた部分もあります。

僕は生き方もそうなんですけど、すごくハイブリッドな人間になりたいっていうのが根底にあるんです。東京しか知らない、島しか知らない、そのどっちかじゃなくて、両方知っているからこそ、その掛け合わせができる人間になりたいな、と。そういう自分の志向する生き方にフィットしたのが大きいかもしれません。

ーー実際サムライトに入ってみてどうでしたか?

支社のメンバーは僕含めて3人いて、その3人で働けていることがすごく楽しいです。これからの時代どう働いていくのがいいのか、実際に体験しながら改善に向けて経験を重ねていけるのはすごい幸せですね。

仕事面では、動画コンテンツの部分ではまだまだ整えないといけないことも多いので、正直苦労するところもあります。前職のように動画をメインのビジネスとして大きく育ててきているわけではないので、現状自分で全部やらないといけない、不得意な部分もやらなくちゃいけない、という面はあります。

一方で商品開発において「どう売っていくか」「どう興味を持ってもらうか」といったことを考えるのはおもしろいので、良い経験ができているなと感じています。

生まれ育った東京を離れての移住にも「ワクワクしかなかった」

ーー移住についてもう少し詳しく伺いたいのですが、入社してから奄美大島に移住するまではどういった流れだったのでしょうか?

2020年の4月に入社したのですが、家探しを始めたのは入社前からですね。最初は今住んでいる地域とは別の場所で探していたのですが。不動産会社の仲介が一般的ではない、地元の知り合いづてでないと物件が見つからないようなエリアだったうえに人気があったので、良い物件があってもすぐに埋まってしまったりして、家探しには苦戦しました。

入社のタイミングでは7月をめどに移住することを目指していましたが、家が決まらないと話にならないので1回諦めて時期を見直した方が良さそうか、どうしたらいいか加藤さんに相談しました。

加藤さん自身が東京から奄美大島に移住してきているので地元の情報に詳しくて、「奄美オフィスがある名瀬っていうところ(奄美市名瀬)の方が都会だから、移住スタートにはいろいろ便利だし賃貸物件も不動産会社が紹介してくれるよ」と言われて、案の定調べたら物件もいろいろ出てきて、比較的都会なので話も通じやすくて、すぐに住居が決まったって感じですね。

それからコロナがあって島には来れなかったんですけど遠隔で諸々決めて、結果的には予定通り7月に移住することができました。家探しに苦戦した部分はありましたけど、全体的にはかなりスムーズに進みました。

ーー生まれ育った東京を離れて移住するということに不安はなかったんですか?

それがワクワクしかなくて、不安は全くありませんでした。僕はずっと兄弟とのシェアハウスで暮らしてきたので、ひとり暮らしは初めてだったんですよ。なので楽しみが圧倒的に大きくて。あとは旅行で何回か来ていたので全く知らない土地じゃない安心感もありました。

もともと自分の性格上、先のことを考えると不安になっちゃうんですよ。なので無駄に先のこと考えるのはやめようと思っていて、最悪ダメなら戻ればいいやくらいの割り切りで移住することにしたので、全然不安はなかったです。

移住するうえでわからないことも、支社メンバーがいつも丁寧にサポートしてくれたので、そこも不安になる必要がなかった要因ですね。家探しから車探し、家具家電のことから細かいことまで、質問したら必ず丁寧に答えてくれたので。

また移住してきて奄美で働いている、移住者の気持ちがわかる先輩がいるっていうのはやっぱり大きいです。実体験から教えてもらえることがたくさんあるので。同じような生活リズム、同じように働く視点からの自分に近いアドバイスがもらえるのは、ありがたいですね。

ーー実際に奄美大島で暮らしてみていかがですか?

今住んでいる地域は島の中でも一番都会といえる場所で、徒歩圏内でいろいろと完結できるので、全く不便はないです。オフィスまで歩いて通勤できるので、東京よりむしろ便利になったところもありますね。通勤はマストじゃないんですけど、それが必要な時に電車に乗らなくていいのはすごく楽だなと感じています。

あとは綺麗な海が近い、自分の大好きな海に週末遊びに行けるというのもすごく良いですね。僕は飲み屋街のすぐ入り口に住んでいて、すぐに飲みに行けるのでそれも楽しんでいます。Amazonもプライム会員だと送料無料で届くし、ホームセンターもあるので必要なものは揃うし、いまのところ快適に過ごしていますね。

「一緒に仕事がしたいと声をかけてもらえる人になりたい」奄美大島から描く、これからのキャリア

ーー最後に、これからのキャリアについて考えていることがあれば教えてください。

住む場所に関しては、東京はまあいいかなっていう気はしていますが、複数の拠点を持ちたいなとは考えています。その中に都会があってもいいし、島だったり海外も含めていろんなところで生きていけたらいいなとは思っています。なので、奄美に一つ拠点を持ちながら、別にも持てたらいいなとは常々感じているところですね。

仕事でいうと、動画は磨いてきた武器なので一つの軸とはなると思うんですけど、「菅野さんと一緒に仕事がしたい」と声をかけてもらえる人になりたいという思いが強いです。

動画はもちろん、過去に400件近くのお客さんと向き合って課題解決に取り組んできた経験値はあって、あとはそこに様々なスキルを加えていけたら、自分が魅力的になっていくのかなとイメージしています。

ーー奄美ならではのチャレンジなどは?

すでにやっていることとしては、奄美ではリュウキュウイノシシが駆除対象になっているので、それを駆除するだけじゃなくてどう美味しく食べようか、と研究している加計呂麻島ジビエ研究会に所属しています。そこでどうやったらみんなに知ってもらえるのか、買ってもらえるのか、っていうマーケティングに挑戦しています。

あとはコロナ次第になっちゃうんですけど、自分がインフルエンサー的な立ち位置でワーケーションの実体験をしたいなと考えています。まずは奄美群島の徳之島、喜界島などに行ってみて、ワーケーションしてみたらどうなのかというようなチャレンジができたらと思っています。

最初は自分で勝手にやるんですけど、サムライトだからっていう意味づけをして、ゆくゆくは奄美大島支社の取り組みのひとつにしていけたらいいなと構想しています。

多様な働き方の実現に向けてアップデートを重ねるサムライト

都会と島、デジタルとアナログ。

その両方を知っているからこそできることを探して、その両方を活かせるハイブリッドな人間をめざして、菅野は生まれ育った東京から、奄美大島に移り住みました。

東京と奄美大島をつなぐべく「CONNECT」というビジョンを掲げている奄美大島支社での活動は、まさに彼のWillをかなえられる環境といえるでしょう。

サムライトでは、ここにしかない島での暮らしを味わいながら、マーケティングの最先端に携われる「奄美大島リゾートワーカー」をはじめ、多様な働き方を従業員自身が選択することが可能です。

「新しい働き方を育む」ことと「履歴書を豊かにする」こと。そのどちらも実現するハイブリッドな会社をめざすべくアップデートを続けるサムライトで、あなたも新しいチャレンジを始めてみませんか?

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