「不景気でも成長し続けることが宿命。」サムライトは新型コロナウイルスにどう向き合っているのか【代表取締役CEO 池戸聡 ロングインタビュー前編】


数カ月で、世界は変わりました。

外国から日本への旅行客は99.9%減少し、東京五輪も延期となり、全世界でそのウイルスに感染した人は、あっという間に2000万人を超えました。

新型コロナウイルス。

未曾有の事態を生み出したその脅威が全世界に広まり、社会や経済に大きな傷跡を残す中、企業活動にも大きな変化が生まれています。

サムライトもまた、大きな変化と、多くの対応を迫られた企業のひとつです。

ではサムライトは、どのように新型コロナウイルスの脅威や世の中の変化と向き合っているのでしょうか?そして、これからどこへ向かおうとしているのでしょうか?

そのことを代表としてサムライトを牽引する池戸にオンラインインタビューした模様を前後編に分けてお届けします。前編ではまず、事業・ビジネス面にスポットライトを当て、これまでの状況と今後の予想について聞きました。

▼プロフィール
池戸聡(いけど・さとる)社長ときどき旅人。新卒で広告代理店に入社し、デジタルマーケティングの最前線で奮闘するも、世界一周したいという想いが抑えきれなくなり、退職。1年半の世界一周の旅より帰国した後、創業メンバーとしてサムライトに参画し、2015年より代表取締役CEO。

 

新型コロナウイルスと成長企業の宿命の狭間で

――まず、新型コロナウイルスによってサムライトのビジネスにどのような影響が出たか聞かせてください。

ビジネス環境的には、プラスもマイナスもあり、いくつかの捉え方があるなというのが正直なところです。

社会とか経済全体でいったら、確実に下向きで不景気に突入していっているところなので、ビジネスの存続が危うい、立ち行かない企業や産業も出てきています。よって予算縮小や取引停止といったネガティブなインパクトを受けるシーンもありました。

一方で、コロナは企業にデジタルシフトを突きつけている。それによって多くの企業にとって事業活動をデジタル化することが不可避な状態になっていると思うんですよね。

広告市場では、インターネット広告がテレビを抜き、市場もさらに伸びているとはいえ、企業のマーケティング活動全体の中では、まだまだオフラインの活動が多いのが実情です。だからこそデジタル化が求められる流れが確実に存在していて、デジタル上でマーケティング・コンテンツ・広告・メディアを支援しているサムライトにとっては、チャンスがいっぱい出てきています。

結果的に直近の事業環境としては、マイナス分とプラス分がぶつかるなか、業績は着実にプラスで推移していると言えます。

――なるほど。そうすると事業の安定継続のためにも、企業のデジタルシフトのサポートを強化していくことが重要ということでしょうか?

デジタルシフトのサポートに力を入れていくという大きな方向性は間違いなくあります。ただ、デジタルシフトと言っても領域は広いので、どこにリソースを投下していくのが最適なのか、企業の資源は有限なので、しっかり見極めながら進めている状況です。そして、我々は不景気でも成長し続けないといけません。成長を宿命付けられた企業なので。

クライアントのニーズも、メディアを取り巻く環境も急激に変化する。だからこそ新しいチャレンジが生まれる

――この大きな流れの中で、クライアントが求めるもの自体も変わってきたのかなと思うのですが、ニーズの変化を感じていますか?

広告・マーケティング業界においては、市場規模の大きいペイド領域は出稿の手控えが発生し、厳しい状況が続いていますね。

広告主側の動きとしては、これまでのような大型のキャンペーンを筆頭としたペイドのプロモーション施策より、今の状況にあった地に足のついたマーケティング、例えばSNS運用とかオウンドメディアに代表される中長期で自社のマーケティングの自力を上げていく活動であったり、ユーザーとのコミュニケーションの基盤を作っていくニーズがより顕在化してきていると感じています。

また、いま企業を支えてくれているのはリピーター、ロイヤルユーザーといった既存のお客様たちなんですよね。そういったお客様をあらためて大事にしていきたい、CRMの領域を強化していきたい、というようなニーズの高まりは、マクロの観点でいくとちょっとした変化かなとは思います。

一方で、ニーズの質がすごく大きく変化するわけではなくて、顧客とのつながりを大事にしたいとか、自分たちの商品やサービスを好きになってもらいたいとか、そういう本質的な部分は変わることはありません。

――クライアントのニーズにも変化が見られるなかで、新しく考えていることやこういうサービスを打ち出していきたい、といったアイデアはありますか?

代表的なのは、6月に提供開始したBtoB(法人間取引)マーケティングのDXプラン(BtoB企業向けコンテンツマーケティング実行支援サービス)ですね。

従来はイベントとか営業とか、デジタルよりリアルのチャネルが重視されることが多く、特にBtoBにおいては訪問して直接顧客と顔を付き合わせて商談し、顧客の社内では顔を付き合わせて上司と一緒に意思決定をしたり、協議をするみたいな、そういうのが当たり前だったわけじゃないですか。

そこができなくなっちゃって、どうするかとなった時に、デジタルをもっと活用しようという方針になるはずです。でも、やみくもにやっても成果が簡単に出るわけではない。

そこで、効果的にデジタルを活用し、成果が上げられるサポートが必要になるだろうと考えて、新サービスをリリースしました。市場やクライアントのニーズを捉えた動きは継続していきたいと思っています。

関連リンク:BtoB企業向けコンテンツマーケティング実行支援サービス
https://somewrite.com/business/btob/btob-cm/

――自社メディアも運用していますが、メディア運営における変化はありましたか?

サムライトの自社メディアである「2.5ジゲン!!」は舞台・ミュージカルのニュースマガジンですが、最もコロナの影響を受けている市場と相対するメディアと言えます。ライブ・エンターテインメント市場はなくなってしまったと言っても過言ではないくらい深刻な状況です。俳優も制作会社も芸能事務所もほんとに厳しい状況が続いています。だからこそ、小さなメディアですが、メディアとして、業界のために何ができるのかな、って考えて取り組んでいる部分はあります。

ひとつ例をあげると、ライブ配信やオンラインイベントを通じてユーザーとつながれる、ビジネスができるんじゃないかってみんな模索している。メディアとして、そういう人たちや取り組みにスポットライトを当て、ライブ配信やオンラインイベントのことを発信し、オンラインでの配信を当たり前にしていくサポートをする、今のこの業界を元気にするという観点ではひとつのキーとなるのかもしれない。そういった取り組みをニュースやコンテンツとして積極的に取り入れるといったことはしています。

関連リンク:2.5ジゲン!!
https://25jigen.jp/

――その中で、新しいチャレンジも出てきていますか?

僕らもオンラインでの配信を通じて、従来の舞台とは違う形で俳優さんの新しい一面を届けられないかなと、今まさにライブ配信だったり、動画の配信だったりを自分たちでも企画して俳優さんを呼んでといったように、メディア発のオンラインイベントにチャレンジしているところです。

他にも、小さい舞台のようなものを作って、俳優さんが活躍できる場を創り、ユーザーをもっと楽しませることにもチャレンジしたいですよね。

 

「デジタルだからこそリアルを超えられるっていうものが確実に生まれてくる」これからの時代に向けて

――ありがとうございます。今後に目を向けたお話を伺いたいのですが、これから社会はどういう風に変わっていくと予想していますか。

人間も組織も会社もなんだかんだ環境適応能力の高い生き物であり存在だと思ってはいて、コロナによる影響を受けつつも事業活動とか経済活動が進められるように進化していってるのが今の状況だと捉えています。

その中で、コロナによって変化したこの環境とかこの状況が、確実に洗練されていくだろうと予想しています。これまで「デジタル上でできないよね」って考えられていた顧客体験とかマーケティング活動とかそういうものがより研ぎ澄まされていくだろうし、僕らがそこを研ぎ澄ませていくリーダーシップを取らなくちゃいけない。

働き方も顧客とのコミュニケーションもいろんなシーンがデジタルに、まずは今置き換わってリアルを代替しているところなんですよね。でもこの先、デジタルだからこそリアルを超えられるっていうものが確実に生まれてくる。そうすると、ともすればいやいやデジタルシフトしていたところから、より能動的・主体的にデジタルを活用していこうという動きがどんどん出てくるでしょうね。

――そんなサムライトとしては、どういったフィールドで価値を発揮していきたいと考えているのでしょうか。

まだまだ身動きが取れなかったり、ウィズコロナ・アフターコロナと言われる時代に適応しきれてていない、変わりきれていない企業もたくさんあるのは事実です。そういう企業の活動を、デジタルを活用して前に進めるというのはサムライトの価値であり、存在意義とも言えますね。

そういった仕事を通じてクライアントの負を解決するのは当然として、コンテンツマーケティングを通じて、生活者に楽しさを提供したり、時に元気になるきっかけをつくったり、事業活動を通じて社会に還元していきたいとも思っています。それが生活者に寄り添うコンテンツマーケティングの醍醐味だと思っています。

また、コンテンツやメディアが果たす役割を考えた時に、ユーザーと情報をつなげ、世の中がちょっと暗くなっちゃってるところを彩ったり、社会をちょっとでも良い方向に導くのがコンテンツだったりメディアの役割だと思っています。サムライトでは「人を彩る」という表現をしていますが、事業を通じて、社会を彩っていきたいです。

――事業の安定継続に加えて、社会への価値の還元も考えていきたい、と。具体的に、どんなシーンや業界で価値を還元していきたいと考えているのでしょうか。

現状、経済環境としてはまだまだ下降トレンドから脱することができない中、厳しい産業や企業を立て直すためのサポートをする、一方、eコマースやゲームのような元気な業界に向けてビジネスを仕掛けるなど、様々な選択肢があります。

一般的な経営論としては、伸びている業界に向けての支援、つまり、プラスがよりプラスになるようなが戦い方が正解という論調が強いように思いますし、それはもちろんやっていきます。

しかし、会社を社会の公器として捉えた時に「自分たちがこの状況下でできることってなんだろう?」「マイナスの影響を大きく受けている企業や困っている人のために何ができるか、どう助けられるか」という点はすごく意識している部分ではあります。新型コロナウイルスにより、自身の会社の存在意義や自分の価値について改めて考える機会が増えました。

脅威と変化の真っ只中でも「人を彩る」

瞬く間に全世界へと広がっていった、新型コロナウイルス。

多大な脅威が人類に迫り、想像もつかなかった変化が社会に巻き起こる中、サムライトもまた例外ではなく、一時の混乱や多くの変化、時にネガティブなインパクトを受けることも避けられませんでした。

しかし、不景気でも成長し続けることを宿命付けられたサムライトは、変化を受け入れ適応しながら、安定的に事業を継続するだけでなく、新しいチャレンジを積み重ねています。そして、今の時代だからこそ求められるデジタルシフトなどクライアントや生活者の抱える課題解決に貢献するとともに、コンテンツやメディアを通じた社会への価値還元を通して、「人を彩る」べく、試行錯誤を続けています。

サムライトでは、コンテンツやメディアを通じ「人を彩る」仲間を募集しています。興味をお持ちの方、一緒に人を彩る仕事をしたい!という方はぜひお気軽にお問い合わせください。

インタビュー後編では、ニューノーマルといわれる時代の「働き方」について取り上げます。そちらもぜひご覧ください!

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