こんにちは!5月からサムライトに入社した安藤と申します。私は日々お客さまからWebマーケティング施策の相談を受け、ブランディング、認知獲得、販促、ファン獲得など、それぞれの目的に適した戦略立案と資料作成、提案を行っています。
と、かっこよく書いてみましたが、実は私は前職では某メガバンクで法人営業担当として働き、3年目の終わりに転職を決意。まったく未経験のWebマーケティング業界に転職し、今に至ります。
この記事は、以下のような私と重なる境遇にある方の参考となればと考え執筆しました。
- メガバンクや大手企業に勤めていて、現状に大きな不満があるわけではないが「今のままでいいのか…」漠然とした不安を持っている人
- もっと裁量のあるベンチャーに行きたいと思っているけど、どんな環境かわからず不安で踏み出せずにいる人
- 日々の業務に追われて自分の人生の目的や本当にやりたいことが見えていない人
以下のテーマで、順を追ってお話します。
- 転職を決心したきっかけ
- 転職活動中に考えたこと
- 転職して約3ヶ月たった今、私が思うこと
安藤圭哉(あんどう・けいや)
1995年生まれ、大分県出身。
大学卒業後、某都市銀行に就職。支店、法人営業部で3年間勤務。2021年5月、「銀行時代に感じていた違和感」を突き詰めた結果、転職を決心しサムライトに入社。セールスやプランニングにより顧客の本質的なマーケティング課題の抽出とそれに応じた施策の戦略立案を実施している。
新卒でメガバンクへ!環境は恵まれているけど…
メガバンクでの法人営業担当。環境に恵まれ、順風満帆ではあったものの、働いていく中で私の心の中には「なにかが違う」という違和感がずっとありました。
銀行では、事業経営に対する第三者の立場として、資金調達・資産運用・決算改善に関する相談をお引き受けする仕事が大半でした。
コンサルティング案件で経営戦略の策定に携わることや、優秀な先輩が自分で分析し考案した戦略案を経営者に提言することもありましたが、あくまで意思決定を下し、利益獲得・費用削減の試行錯誤をするのはお客さま自身です。
銀行員ができるのは、資金や情報など事業経営に役立つ材料を提供することであり、それ自体は社会的な意義があり、やりがいのある仕事です。
しかし、私個人としては経営層と一緒に会社の未来について考え、時にディスカスするような立ち位置で、経営にインパクトを与えられる存在になりたいと考えるようになっていきました。
そんな中、ある出会いがきっかけで、自分の人生の目標を考え直す機会がありました。将来自分はどんな「男」になりたくて、何がしたくて、何を所有したいのか。リストアップとブラッシュアップを繰り返しながら1〜2週間ほど考えました。
ここで言う「男」とは、将来の理想の自分像のようなものです。ビジネスパーソン、父親、夫、息子として、ひとりの男として、最終的に自分がどうなりたいか。自分がどんな人生を送りたいか=ゴール地点を明確にすることでキャリアやスキルに“意味”を与えたかったのです。
結果、2つのことに気がつきました。
1つ目は、仕事は人生の目的を達成するための手段であるということです。これまではお金を得るため、成長するために働いていました。けれども、お金も成長も手段でしかなく、その先に人生の目的・目標があって初めて意味を持つのです。
大事なのは「“何を”するかではなく、“何のために”するかである」と気づきました。
2つ目は、自分の勤める会社に愛を持ち、事業継続のためにいち従業員として、いち経営者として仕事をしたい、という気持ちでした。
この2つの点に気づいたことが、転職を決意するきっかけとなりました。
いざ、転職活動!襲いかかる3つの悩み・・・
転職のタイミング
転職を決意し、まず悩んだことは、”今”転職すべきかということでした。
優秀な上司・先輩に囲まれ、経営者と直接話し、提案できる環境で働いており、多少の違和感はあるものの、現状に大きな不満があるわけではありませんでした。
また、自身の能力も実績もまだまだ未熟な状態でしたし、成長余地とその機会は十分あるとも考えていました。
ではなぜ、”今”転職に踏み切ることにしたのか。
決断へと私を動かした大きな理由は「銀行員はどこまでも銀行員である」という事実でした。
このまま一生懸命働いて成長しても磨かれるのは「銀行員としての自分」であり、経営者や他の存在への資質は多少磨かれてもかなり遠回りになる可能性が高いのではないだろうか。現状維持(と私が考えた)の1年は新しい挑戦をすることができた1年でもある。自分の中で進みたい方向が明確にあるなら挑戦すべきではないだろうか。
当時の私はそう考え、決心した1週間後に転職する旨を上司に報告しました。
※ちょうど異動や担当変えの時期が近く、1,2ヶ月後に報告したのでは迷惑をかける可能性が高かったという背景もあります
未経験業界への挑戦
転職先を決めるときの軸は
- ベンチャー企業
- Webマーケティング業界
- SNSに関するサービスを扱っている
この3点に設定しました。
まったく未経験の業界・企業への転職が前提となるため、企業規模も、文化も、扱う商材・サービスもすべてが異なる環境に飛び込むことについて、多少の不安はありました。
具体的に不安を感じていたのは以下の部分です。
知識の不安
イチから知識を身につける必要があり、何も蓄積がない状態で新しい世界に飛び込むことは当然ながら大きな不安要素でした。
しかし自分が望む人生を生きるうえでは、今後も新しい業界・分野の知識を勉強してインプットし続けることは必須。むしろ出遅れているからこそ、新しい知識を効率的に習得する訓練ができる良い機会になるのではないかと、考えました。
マーケティングの知識を習得できるどうかの不安よりも、マーケティングに関する知識がない将来への恐怖の方が大きかったとも言えるかもしれません。
人間関係への不安
もうひとつは、新しい人間関係・文化に飛び込むことへの不安でした。仕事を辞める理由の多くは人間関係とも言われており、私自身、どうせ働くならいい環境で働きたい、と考えています。
ただ、職場環境や人間関係は、実際に働いてみないと分からない場合がほとんどです。それでも可能な限り最悪な環境に飛び込むことがないようリスクヘッジしたかったので、
- 社員に相談できる環境か
- 社員はどんな人が多いか
- リモート下でのコミュニケーションの取り方
など、面接時に企業の雰囲気を読み取れる質問をして確かめていました。
また、面接官=企業の顔になるので、その方の人間性も重要視して見るようにして、自分の中で不安に感じていることをクリアにしていきました。
福利厚生の変化
福利厚生については、前職はメガバンクだけにかなり充実していました。主にメリットとなっていたのは生活補助など金銭的な面が主でしたが、給与換算した実質の金額はそれなりの額だったため、福利厚生は環境を変える際の懸念点のひとつとなりました。
ベンチャー企業に転職となれば収入を維持できる保証はないうえに、家賃、光熱費などこれまで福利厚生でカバーされていた費用も支給されない可能性が高く、それらの支出も考える必要があります。
しかし、浪費や消費に使えるお金は減る一方で、価値ある(=人生の目標達成に必要な)ものに投資できる時間が増え、仕事を通しての経験値が自分の人生への投資につながると考えれば、大きな問題にはなりませんでした。
そして、ベンチャーへ。サムライトを選んだ理由
▲大きな希望と一抹の不安を抱えながら迎えた入社初日
事業が魅力的
サムライトの主要なビジネスは、コンテンツマーケティング事業です。かんたんに言えばユーザー(消費者)に価値ある情報を届け、企業のビジネスに貢献する成果を創出する活動の支援を行っています。
情報過多な世の中で消費者は情報を取捨選択し、意思決定の材料を自分から探す時代。企業が購買促進とLTV(顧客生涯価値)向上を図りたければ、伝えたい情報を一方的に発信するだけでなく、人々の欲する情報を発信することで中長期的に信頼関係を築き、消費者とWin-Winになることが重要という自分の考え方は、まさにコンテンツマーケティングの概念そのものでした。
コンテンツマーケティングの多岐にわたる手法の中でも、転職活動初期はSNSに心酔しており、「これからの時代はSNS一本だ!」くらいの気持ちでした。一方で転職活動を進める中で(企業のWebサイト等をはじめとする)オウンドメディアの影響力も依然として大きいこと、SNSの影響力はまだまだ限定的なシーンもあることを悟りました。
トリプルメディアと呼ばれるオウンドメディア、ソーシャルメディア、ペイドメディアはすべて重要であり、ビジネスにおいて大切なのはケースごとにそれらをどう戦略立てて“使う”か。
コンテンツマーケティング領域全般に対応しサービスを展開するサムライトであれば、その観点からマーケティングに関われると考えたことが、1つ目の理由です。
前職の経験を活かせる
私が応募したのはアカウントエグゼクティブ Div.という新規見込み客企業を中心にお客さまと最も近い距離で働く部署でした。「はじめまして」のお客さまと関係を構築し、課題を聞き出し、解決策を提案する。この役割なら銀行員時代、法人営業部で働いていたときの知見を活かせるのではないか、と。
また、社長、経理部長、経理課長、経理担当者など幅広い層の方々と接する中で、それぞれが課された目標や意思決定の軸などをある程度理解してきた経験を、法人相手に働くポジションなら生かすことができそうだと考えていました。
なにより、市場における募集要件には「マーケティング経験2年以上」など経験者を求める言葉が並ぶなか、「未経験でも可」の文言に希望とやる気を抱き応募しました。
働いている人たちが魅力的
面接で話した人たちが、とにかくかっこよかったのです。なぜでしょう。
感覚的なところもありますが、「自分で生き方を選択して生きている」から、なのではないかと思います。
当時の私はやりたくて銀行員の仕事をしているといよりは、特にやりたいことがないから銀行員として働いていました。だからこそ、自ら選んでその会社に来ているサムライトのメンバーが、とてもまぶしく、かっこよく見えたのかもしれません。
入社前のイメージと入社後のギャップ
最後に、サムライトへの入社を決心した自分が入社前にイメージしていたサムライトと入社後のサムライトとのギャップについてまとめます。
これはサムライトに限らず大手からベンチャー企業に転職する人にとって、ある程度共通する不安・悩みかと思いますので、参考になればうれしいです!
ワークライフバランス
入社前(想像) | 入社後(現在) |
深夜・休日労働やむなし | 10時出社19時退社 |
ワークライフバランスそっちのけ | Youtubeプレミアム契約 |
正直、好きなことだったら寝る間も惜しんでできるタイプなので、そもそもワークライフバランスを気にする人間ではありませんが、それでもある程度の休暇は欲しいですし、オフの時間も欲しい。漫画も読みたいし、旅行に行きたいし、海で遊んだり山に登ったりもしたい。
でも、忙しいイメージの強いベンチャー企業。プライベートはおろか寝る暇もないのでは・・・と思っていました。
が、実際はそんなことはありませんでした。
基本的に勤務時間は10:00〜19:00、遅くとも20:00くらいです。締め切りが近く、仕事が終わっていなければ、もう少し遅くまで仕事することもありますが、正直やっていることが楽しいので「早く仕事終わらせたい!」というよりは「納得いくまでやりたい、もっと時間をください・・・」という気持ちの方が強いです。
前職ではこんな気持ちを感じたことがなかったので、少なくとも私にとっては「何をやるか」がものすごく大事なんだな、とあらためて感じています。
普段は早々に仕事切り上げてYoutubeを見まくっていますし、休日は勉強もしますが、基本は好きなことをして過ごしているので、今のところワークライフバランスへの不満はほとんどありません(笑)。
成長支援
入社前(想像) | 入社後(現在) |
全員忙しくて頼りにくい | 皆いい人たちすぎて頼りすぎ |
何もかも一から手探りで勉強 | 何もかも一から手探りで勉強。しかし勉強資料ある&分野のプロが近くにいる |
周りの人への頼りやすさについては良い意味でギャップがありました。ツンツンして近寄りがたいと感じるような人はおらず、基本的にみんないい人で驚いています。
分からないことは質問したらすぐに答えてくれますし、むしろちゃんと教えられなくて申し訳ないくらいのスタンスで接してくださるので、ついつい頼りすぎてしまうことも多々あります(笑)。早く成長して恩返ししたいと思っています!
一方で何もかも一から手探りで勉強、というところは入社前の想像通りでした。大手のように細かなマニュアルが定められていたり、体系的な知識や豊富な研修メニューが整っているわけではありません。
そのため、自分から情報や知識を能動的に獲得するための行動をとらなければ、成長スピードは遅くなり得るだろうな、と感じています。
とはいえ、社内勉強会の資料や、過去お客さまに提案した資料などは必要な従業員がアクセスしやすい形で管理されているので、その気さえあれば、情報自体はいつでも取得できます。
一般的な知識は都度自分で調べてインプットし、より実践的な知識・考え方は社内にストックされているさまざまな資料から吸収して学ぶ。このスタイルと学習方法はむしろ自分の武器になり得ると思っているので、楽しみながら知識の習得を進めています。
福利厚生
入社前(想像) | 入社後(現在) |
充実していない | 働き方の柔軟性がすごい |
手厚くない | 金銭的な補助は前職ほど多くはない |
ここは正直比べること自体がナンセンスな気もしますが、メガバンク時代と比べれば金銭的な補助はもちろん少ないです。
しかし、自身のスキルアップ・成長への投資を会社が支援してくれたり、働き方の柔軟性に富んでいたりと、前職とは違った側面で充実している点もあります。
とくに働き方の柔軟性については、普通の大手企業では考えられないレベルです。副業OK、社内公募制度、フレックスタイム、ワーケーションなど個々の価値観に合わせた働き方やキャリアの選択ができるしくみが用意されています。
そしてこの働き方の柔軟性については、社会の変化に合わせて今後もさらにアップデートされるようなので非常に楽しみです!
▲入社3ヶ月。オフィスにもリモートワークにも慣れました。
キャリアについて「本気で考え、自分で選択する」
転職は人生を左右する大切な選択のひとつ。しかし「安定思考で、とにかく大手企業に入ってみた」という私のようなタイプの人にとっては、挑戦するハードルが高いのも事実です。
実際に転職した立場からひとつ言えることは、「転職は一度は本気で検討すべきものではないか」ということです。転職を検討した上で現状維持を“選択”することも一つの答えですし、選択に正解・不正解はなく、その良し悪しはその後の自分の行動次第だと思います。
重要なのは、「本気で考え、自分で選択すること」なのではないでしょうか。
あなたが今、自分の人生を“選択”できているか。
この記事が考えるきっかけになれば幸いです!
そして。転職を前向きに検討する際には、ぜひサムライトを選択肢のひとつとして考えていただけるとうれしいです。ご応募、お待ちしています!