コロナ禍でのオフィス移転。改めて考えた「オフィスの価値」と「働き方の選択肢」


2020年9月末、サムライトは東京・日比谷の新オフィスへと移転しました。創業以来4つ目のオフィスになります。

オフィス移転プロジェクトが、コロナ禍の真っ只中に進行したということで、これまでの移転とは大きく異なる状況に直面しました。

今回のオフィス移転に際して考えたこと、そして新オフィスに込めた想いをご紹介します。

「必要な時に場所を借りればいい」と、オフィスを持たない選択も視野に

以前の青山オフィスとの契約上、2020年秋に新たなオフィスへの移転が必要でした。物件探しがスタートしたのは新型コロナウイルスが世の中を騒がせる以前のこと。当然、メンバー全員が出勤することを前提とした広さやスペックを条件に探していました。

そんな中、新型コロナの流行によって社会は一変します。

社会全体でリモートワークへのシフトが一気に進み、サムライトも4月から一時的にオフィスを完全閉鎖して、全従業員が在宅勤務で業務にあたることになりました。

【プレスリリース】サムライト、緊急事態宣言の発令を受け、オフィスを閉鎖し全業務をオンラインに完全移行

リモートワーク制度は以前から設けられていました。2019年1月にインフルエンザウイルスが猛威をふるった時期には「オフィス閉鎖・全従業員リモートワーク」という対応を行いました。

【プレスリリース】NHK総合「ニュースウオッチ9」の特集にて、サムライトを取材していただきました。

2018年には「南の島に移住したい」というメンバーが現れ、話し合いの末に「フルリモート社員」という形で、奄美大島支社の開設へと進んでいった例もあります。

【社長ブログ】ある日、エース社員が南の島に移住したいと言ってきた。どうするおれ。

こうした過去の経験もあり、コロナ禍での在宅勤務へのシフトも比較的スムーズに進みました。コロナの流行後、周囲の会社を見れば、リモートワークに完全移行した末にオフィスを解約する会社も出現しています。サムライトでも「オフィスを持たずに、必要な時に会議室など場所を借りる」という選択肢は浮上しました。


▲新オフィスの執務室。オフィスの方が仕事がはかどる人は、感染対策を徹底の上で出社します

オフィスがなくても成立する時代に、オフィスが担う役割

今回、お客様や様々な関係者の協力もあって、在宅勤務であっても高い生産性を維持し、業績も着実に伸ばすことができました。必ずしもオフィスは必要ではないのかもしれない。そんな中、あえて「オフィスの存在価値とは何か」を問い直していきました。

リモートワークにはなくて、オフィスにあるもの。それは同じ空間でのコミュニケーションから発生し伝播する熱量や化学反応です。サムライトのようなベンチャー企業が特に必要とするイノベーションやクリエイティブな発想は、そうした熱量や化学反応から生まれることが多く、それがオフィスという場がもたらすかけがえのない価値ではないかと考えました。

在宅勤務やリモートワークで自分らしい働き方、時間の使い方を実現するメンバーがいる一方で、「オフィスの方が仕事がはかどる」「会社に集まった方が精神的にリラックスできる」「対面でのコミュニケーションを大事にしたい」という声もありました。

当然ながら、ベストな働き方は人それぞれです。

サムライトの働き方、カルチャーには「some life」と題した理念があります。「多様な従業員それぞれが活き活きと働ける環境を提供することが、強い組織や事業を生み出す」というものです。その理念を体現するためにも、自宅で仕事をしたい人はリモートワークを続け、会社で仕事をしたい人は出社できるという選択肢をきちんと用意しよう、という結論に至りました。


▲執務エリアと区切られた場所にあるカフェスペース

日比谷の新オフィスでは、居心地の良さと同時に、オープンなコミュニケーションが生まれやすい空間を目指しました。その象徴がカフェスペース。思い思いのスタイルで仕事をしながら相互にコミュニケーションをとりやすいように家具の配置にこだわっています。

開放感のある空間に、自然と会話が生まれやすいコーヒーカウンター。そして「インターンvs社長」など、役職を超えた数々の名勝負を彩ってきた卓球台も健在です。

テーブルも椅子も好みが違う。すべての従業員が心地良い空間を目指して

前の青山オフィスで目指していた、自由なワーキングスタイルを選べるというコンセプトは、新オフィスにもきちんと引き継がれています。


▲様々に形状が異なるテーブルや椅子。使い方は自由

オフィスに全員が集まることが当面難しくなったこともあり、オフィス全体のスペースはややコンパクトにはなりましたが、フリーアドレス式の執務室のほか、ソファー席やカフェテーブル、カウンター席など、各人が好きなスタイルで仕事に取り組むことができます。さらに、座り心地の違う椅子を何種類も置いているのは、オフィス移転プロジェクトチームのちょっとしたこだわりです。


▲「セミクローズドな空間」として、多くの企業でもお馴染みのファミレス席

少人数での簡単な打ち合わせが可能な「ファミレス席」は、前の青山オフィスからそのまま移設しました。集中して作業を行うために利用するメンバーも多く、高い人気を誇っています。


▲窓側にはカウンター席が並びます

コロナ禍で、社内MTGがオンラインとなっただけでなく、社外の方とのやりとりもオンラインで行うケースが激増しました。オンラインでの会議や打ち合わせに参加する際に執務室内に声が響かないよう、窓の方を向き一人ずつ仕切りを付けた席も新たに設けました。こちらもファミレス席同様、作業に集中するために利用することが可能です。

変化を恐れない。時代に適応し、オフィスも変えていく


▲緑を取り入れたシンプルなエントランス

「オフィスがあって当たり前」という常識さえ崩れていった2020年。オフィスへの考え方も企業によって大きな違いが生まれています。

コロナ禍で多くの人が実感したように、「1年後、世界がどうなっているか」の問いに、確実な答えはありません。この先、また新たな要因で「オフィスが完全に不要な時代」が訪れるかもしれません。

こうした時代の変化に適応しながら、サムライトは、メンバー全員がストレスを感じることなく高い生産性を発揮できるよう、それぞれに合った働き方を実践できる環境やオフィスのあり方を追い求めていきます。

オフィスのあり方の変化は、働き方そのもののアップデートでもあり、サムライトが成長企業であり続けるための重要な基盤であると考えています。

そんなサムライトで働いてみたい方、ぜひ一度お話してみませんか?ご連絡お待ちしております!

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